みなさん、こんにちは。
本日紹介する問題集はこちらです。
文英堂の「くわしい」シリーズの参考書で
こちらは
中学英文法です。
このシリーズは各教科で出版されていますが
英語については
学年ごとにも出版されています。
今回紹介する「中学英文法」は、
1冊に
3年間の文法事項を収めています。
問題数は多くありませんが
文法問題も載っている参考書です。

どんな本なのか-内容・難易度
出版社:文英堂
著 者:金谷 憲
価 格:¥1,870
大きさ:A5 ワイド
発売日:2021年3月
厚 さ:304ページ
色:カラー
音源はありません。

一般的な参考書の厚さです。
これで
中学3年間の英文法がまとまっていると
考えると
薄いのではないでしょうか。
A5ワイドですので
少し大きめです。
改訂前のものと比べると
高さが低くなっています。

紙質も変わっています。
紙が少し厚くなっています。
扱いやすいですが
これは
紙質が改訂によって
悪くなったということかもしれません。
改訂前の紙質の方が薄くて上質なような。
巻末の解答解説の取り外しはできません。
ただ
参考書のため
たくさん問題があるわけではないので
それほど支障はないのではないでしょうか。
構成
非常にきれいにまとまっている紙面構成です。
Unit ごとに見開き2ページで構成されています。

文法ごとに章が分かれていて
全部で21章あります。
各 Unit では
テーマとなる文法事項が解説されています。
見開き構成で
図表で視覚的に理解しやすくなっています。

最初に “基本例文” があります。
ここには
英語表現と和訳が載っています。
そのあとに
テーマである文法事項の解説があります。
欄外の側注には
“用語解説”、”注意”、”もっと!”、”解説” の
ポイントや発展的な解説があり
より理解を深めます。
Unit の右側後半には
“Point”、”CHECK”、”TRY!表現力”があります。
“Point” は、
解説されている内容を簡潔にまとめています。
“CHECK” は、
解説された文法を理解できているのかの
チェック問題です。
“TRY!表現力” は、
Unit で学んだ内容を提示された場面で
どのように言うのかを考えることができます。
各章は 2~8 の Unit で構成されています。
Unit の解説の後に
「実力アップ問題」があります。
知識を確認する問題が載っています。

各章の最後は
「章の整理」のページがあります。
各章の学習内容のまとめになっています。
例文と
その文法事項のひとこと解説で
その章の内容を確認し整理することができます。
巻末は
「不規則動詞の活用表」
「入試問題にチャレンジ」
「解答と解説」
「さくいん」
があります。
「入試問題にチャレンジ」は
1~3 まであり
実際の各都道府県の公立高校入試で
構成されおり
制限時間50分が設定されています。
「解答と解説は」取り外しができません。
ここには
各章の “CHECK” 問題の解答、
「実力アップ問題」の解答と解説、
「入試問題にチャレンジ」の解答と解説が載っています。
目次



問題数
各 Unit に “CHECK” 問題があります。Unit 数と同じ83題です。
各章の最後の “実力アップ問題” は、
大問が 5、6 題の場合が多く
小問は 20~25 題程度で構成されています。
巻末の「入試問題にチャレンジ」は
1セット 20 問弱の小問で作られています。
問題レベル
CHECK 問題、実力アップ問題は
いずれも基本知識を確認する問題です。
実力アップ問題には
空所補充問題、適語選択問題、書き換え問題、
英文整序問題、和文英訳問題、など
多種の設問があります。
しかし
実力アップ問題には、
Unit で解説されている内容では
判断できない問題も見られます。
入試問題にチャレンジでは
文法内容ごとに
大問でまとまっており
各都道府県の公立高校入試、
または改題で構成されています。
こちらも
実力アップ問題同様に
多種の設問が掲載されています。
英文法の確認問題であるため
英文読解系の問題はありませんが
会話形式による
設問は載っています。
入試問題ではありますが
基本的な知識を問う問題です。
ただ
Unit で説明されていない知識事項を
問う問題も出題されています。
詳しさ
2021年に改訂されて
簡潔にまとまっており
レイアウトも整い
非常に見やすくなりました。
ただ
その分
改訂前よりも
説明が省略されています。
たしかに
改訂前は
ごちゃごちゃしていて
見にくかったのは事実です。
でも
“くわしい” のタイトル通り
「なんだこれ?」という時に
この参考書を確認すれば
「あ~そういうことか」と
深く細かい点まで
理解できた中学生も多かったのではないかと
思います。
その点は
個人的に残念です。
見やすさのレベルは
格段に上がっていますし
必要最低限の文法事項は網羅されていますので
使い勝手は良いです。
「実力アップ問題」、「入試問題にチャレンジ」の
解答解説は詳しいとは言えませんが
解答を判断するためには
問題はないかと思います。

使うべき人は誰か
英文法の確認をしたい中学生、中学英文法を復習したい高校生
本書は参考書です
主には高校入試に向けた学習を進めている
中学3年生の英文法確認用としての用途となります。
英文法問題集を演習中に
「あれ?この文法についてはよくわかってないな」と感じたら
本書を調べる、といった使い方でしょうか。
問題数は多くありませんので
英文法の問題演習は
他のものに取り組むべきですね。

こういう問題集ですね。
それから
中学英文法を復習したい高校生には
とても適しています。
この使い方が一番合っている気がします。
1冊で中学英文法を復習できますし、
知識確認のための
問題も載っていますので
中学英文法の復習が必要な人には
軽快に短期間で
仕上げることができます。

このような
学年別の参考書を持っている人は
本書は不要です。
学習方法・使い方
中学生が使用するのであれば
参考書として
疑問に思った文法事項を調べる使用方法になります。
中学英文法を復習する高校生や大人の使用の場合は
Unit の説明を確認し
問題を解きながら理解定着を進めていくことになります。
本書は
音源”無し”ということが
最大の弱点です。
音源はありませんが
本書に収録されている
“基本例文” を暗唱できるようにすれば
中学英文法は完了です。
到達レベル
中学英文法は完成です!
改訂されて
詳しくなくなってしまいましたが
覚えるべきことは記載されており
レイアウトも大変きれいで
内容は整理されていて
学習しやすいと思います。
突っこんだ内容を深堀りするために
使用するというよりは
中学英文法で学ぶことを
1冊で仕上げるために使用する
という参考書です。
本書を仕上げれば
中学英文法の基本知識は十分です。
改訂されて
本当に
レイアウトが
めちゃめちゃキレイになりました。
大変見やすいです!
まあ
改訂前の
深い内容がゴチャゴチャ記載されているのも
結構好きだったんですけどね。