現代文キーワード読解[改訂版] 難しいのか?難関大突破には必須なのか?要約はどうする?小論文対策にもなる?本当のレベルや使い方を解説

みなさん、こんにちは。
今回紹介する本は
Z会出版「現代文キーワード読解」です。
名作です。
現代文を学習する人、全員が学習しても良い問題集だと思います。

現代文は
その読み方や解き方を身につけるだけでは
正解に至ることはありません。
文章の中で使われている特有の言葉やテーマ知識の理解によって
正確に文章を読むことが可能になります。

本書は
そのような知識を効率的に入力するための問題集です。



どんな本なのか

出版社:Z会出版
発売:2015年7月
価格:¥990
2色刷り
360ページ
B6判

目次

第1部第2章以降

第1部は
評論文における頻出キーワードで
7テーマに分けています。

第2部は
入試頻出の評論文テーマ

第3部に
小説分野の重要語が収録されています。

構成

第1部
評論重要語160語をテーマ別に意味を学びます。

章の最初のページに
その章(テーマ)で学ぶキーワードが一覧になっています。
テーマにおけるキーワードのつながりが
「早わかりマップ」として図示もされています。
そのあとに
「テーマ解説」があり
テーマの全体的な解説がされており
テーマの背景知識を学ぶことができます。

その後は
上写真のように
「入試でキーワードをチェック!」で
実際に出題された入試問題を取り上げ
文脈の中でキーワードがどのように使われているのかを確認します。

「読解のポイント」「要約」も記載されていて
現代文読解の学習をすることも可能です。

入試でキーワードをチェック!以降は
「見出し語」があって
英単語帳のように語句と
それに関連する語(反意語とか)があります。
意味が書かれていて
「解説」では、そのキーワードのより詳しい説明がなされています。

見出し語には星が示されていて
星が多いほど重要な単語ということです。

第2部は
6つの頻出テーマをあつかっており
それらは入試現代文で出題されやすいテーマになっています。

まず早わかりマップによって
図示されていて
論理的にわかりやすくなっています。

特に重要な事柄については
「keypoint」として
詳しく説明されています。

第3部は
小説重要語です。
以前はなかったのですが
改訂されて追加されました。
50語収録されています。

作品中の使用例も掲載されていますので
文脈の中で
言葉を理解することができます。

「コラム」では作家や作品についての
エピソードが紹介されています。

各章の終わりや各テーマごとに
確認テストがついています。
学んだキーワードが理解できているのか、
実際の入試問題を利用して
テーマの理解を確認できます。

全27回あります。
結構しっかりと確認できます。

巻末には
補講と索引があります。

補講には読解ツールが載っていて
読解の際の基本的な読解方法が紹介されています。

12個の読解する際の文章を捉えるツールがあり
基本的に使いこなせるようになれば
文章を読むことができるようになります。

使うべき人は誰か

一般入試で現代文受験をする人

とても良い本なので
現代文を学習する人はみんな使ったらよいと思います。

現代文は
読解法や解答法を学ぶだけでは不足です。
英単語を知らないと英文が読めないように
現代文でも
特有の言葉が理解できないと論理的に読むことができません。
日本語だからと言って
現代文単語を軽く考えることはできないのです。

実は誤解している語句だったり
実はクリアに理解できていなかったり
学習することで正確な知識が手に入ります。

また
テーマ別に入試でどんな問題が取り上げられているのかが体験できます。
現代文における重要なテーマを学習することで
出題文章の背景知識がわかり
読解の難易度を引き下げます。

原則として
現代文学習者にとっては不可欠な語彙とテーマと言えます。

ただ
現代文学習をスタートさせたばかりの初学者は
少し説明が硬い印象を受けるかもしれません。
”Z会”って感じです。
図解やイラストを用いてイメージしやすくしていますし
解説も丁寧でわかりやすいのですが
かなりの情報量が詰め込まれています。

「難しい」「継続苦しい」と感じたら
もう少し簡単な語句・テーマ学習教材を使用する方が
無理なく学力アップが見込めます。

理系志望者のように
「現代文は共通テストだけ」といった受験生にとっては
本書の学習優先度は下がります。
共通テストだけであれば
この本を学習しなくてもなんとかなります。


この本を学習することによって
現代文の受験学力は上がりますが
その内容は
大学でも社会でも使える知識です。
とても面白いので
是非読んでもらいたい一冊です。

小論文の対策をしたい人

小論文の書き方を直接学べるわけではありません。
ただ
語句やテーマを学習することで
現代社会のことや課題を知ることができます。
それは結局
小論文のテーマとなっているものです。

課題型の小論文では
現代文を読んで小論文を作成することになります。
課題文を読むためにも
本書の語句やテーマを知っておくことが必要です。


学習方法

効率的に
語句やテーマを学ぶことができます。
メインで使用するというよりも
読解方法を他教材で学びながら
それと並行して本書を継続的にずーっと繰り返し読んでいく、
そんな使用方法で学習している生徒が多いです。


見出し語についての
意味や関連語を確認して解説にて詳細を理解します。
「たとえば」や「コラム」で興味深いことを知ることができます。
そこには
現代文読解のヒントになることも多く載っています。

入試問題を利用して
文脈の中で
実際の使われ方を体感しながら
語句を覚えたり
テーマの問われ方を知ることができることも良い点です。

知的に興奮しながら読み進め
確認テストで理解できているのか見ていきます。
確認テストは簡単なので
間違ったら未熟だということです。
反復が必要です。

要約もついていますが
最初からこの要約ができるレベルではないと思いますので
現代文の学力がアップして
要約の仕方を開発講座等で学んだ後に
再度この本に取り組めば良いでしょう。

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第3部の小説重要単語では
単語はもちろん
コラムでの作家や文学史が学べて
大変面白く学習できます。

巻末には
読解ツールがついており
12のツールが
現代文読解時に自由に正確に使えるようになれば
おそろしい学力になっていると思います。

当然知っただけで使えるようになるものではありません。
多くの演習を通して
自分のものにしていく必要があります。

つまり本書は
現代文問題集としても使えます。

情報量の豊富さゆえ
1回読んだ程度では
入力定着できるものではありません。
継続して
何度も繰り返し
学習していく本になります。

夏からの本格的な過去問演習前には
パーフェクトになっていると効果的です。

到達レベル

最上位大学の語句・テーマに対応

入力が完了すれば
早慶とか
東大とか京大とか
そのあたりの大学入試の基本知識は問題ありません。

あとは読解訓練、演習を積み
得点能力を上げる鍛錬をしていくことになります。

読解法の学習は「開発講座」や
もう少し初学者用であれば以下のような本も良いと思います。

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このあたりの参考書は
現代文の学習をしたことがない人にも丁寧で理解しやすく解説されています。



入試で役に立つ知識が手に入るのは間違いないのですが、
今存在している世界や
存在することになった世界を知ることができる本です。
世界を知るための導入本です。

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本当に面白い本なので
大学受験を機に
高校生のうちに全員に読んでほしいくらいです。

中学生には難しいと思いますが
”背伸びしたい”中学生にはちょうどいいかもしれません。

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