みなさん、こんにちは。
今回紹介する問題集は
旺文社「基礎からのジャンプアップノート英文法演習ドリル」です。
旺文社「ジャンプアップノート」シリーズのうちの1冊です。
”英文読解編”は以前紹介しました。
ドリル形式で使いやすいのですが
その中身を見ていきましょう。
どんな本なのか
出版社:旺文社
価 格:¥1,078
大きさ:B5判
発売日:2019/9/13
厚 さ:144ページ
色:2色刷り
ドリル本体と別冊解答の分冊です。
英文読解編と同じように
解答解説には問題もそのままありますので
効率よく確認できます。
演習ドリル本体 144ページ
別冊解答 72ページ
英文読解編よりは少し厚いですが
一般的な問題集と比べると薄めです。
問題数
10のchapterで構成され
それぞれにUnitが3~6つ含まれています。
Unit数は全49項目です。
各Unitの問題は以上のように
”POINT”の確認用にそれぞれ3問の例題が用意されており
右ページの”確認問題”はUnitごとに8問前後が載っています。
”確認問題は”
和訳、適語補充/選択、語句整序、語句訂正 等の設問で
結構多種ですが
左ページの文法解説が理解できていると解けます。
見開きの”入試問題にチャレンジ!”のページでは
12~13問の大学入試問題が用意されています。
設問は2種類のみで
適語選択と語句整序です。
入試問題ではありますが
問題レベルは基本です。
構成
全10章(CHAPTER)で構成されており
各章にはいくつかのUNITがあります。
まず章の最初は
”章まとめ”が見開きになっており
その章の全体内容が体系的に整理されています。
ざっくりとまとまっています。
概要をとらえるには良いです。
UNITの構造は
左ページに
「テーマとなる文法の紹介と説明、そのポイント」が2種類あり
その下に例題があります。
右ページには
その確認問題があります。
ひとつの章で
この見開きのUNITが数回あります。
左ページ解説の小さな”イラスト図説”が案外イメージしやすく
理解を助けます。
その章の最後に
見開きの”入試問題にチャレンジ!”があります。
単語レベルは高くなく
中学レベルの単語がわかっていれば
英単語によって学習効率が下がることはありません。
1UNITは速ければ5分程度で終わります。
ゆっくり学習しても
15分~20分程度でしょう。
きれいなレイアウトで
見やすく作られています。
書き込みも可能ですが
繰り返し解くことを考えると
書き込まないほうが良いと思います。
最終ページなどに
さくいんはありません。
解説
全体的に解説が深いということはありません。
一般的な知識の確認といった感じです。
問題の解答箇所の解説もあっさりしていますが
問題レベルから考えると十分な説明になっています。
問題がそのまま載っていて
解答の確認がしやすくなっています。
使うべき人
ざっと英文法の知識確認をしたい人
本書の
一番効果的な使い方は
「中学レベルからの復習を兼ねて基本英文法知識をざざっと確認」
ということだろうと思います。
知識0から
英文法を丁寧に学ぶという使用方法よりは
一旦英文法を学んだあとに
時間をかけずに復習するという使い方が有効です。
英文法の基本的なレベルにおいて
全体的にさらっと復習して弱点を認識するには適しています。
学習方法
普通に確認して問題を解きます。
塾では最初にこの問題集に取り組むことはしません。
基本英文法を学んだ後に
本格的に英文法問題対策や
英文解釈の学習に進む際に
基本英文法の復習として
本書を利用して短期間で総復習します。
塾では
以下のような「読むための英文法」学習後に
基本知識に穴がないかを調べるために利用しています。
基本英文法を学習し終えているという前提での利用ですので
毎日1時間程度取り組んで
2週間ほどで完了します。
弱点があれば集中的に補強します。
到達レベル
本格的な英文法問題対策学習準備OKという状態
本書完了後はこのような状態です。
入試問題も載っていますが
本当に基本問題です。
本書だけで
入試の英文法問題対策とするには
不十分です。
例えば
倒置とか、応用的な比較表現とか
載っていないものもあります。
つまり
本書では
入試でよく出題される
ちょっと複雑な文法問題の対策が
十分にできるわけではありません。
本格的な英文法学習前段階として
「学習準備が整ったレベル」が到達ラインです。
基本英文法学習を終えた人が
「総確認」として利用するのが
大変効果的かと思います。