みなさん、こんにちは。
今回紹介する問題集は
旺文社「基礎からのジャンプアップノート英文法演習ドリル」です。
旺文社「ジャンプアップノート」シリーズのうちの1冊です。
”英文読解編”は以前紹介しました。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2021/08/f4c630ae73033ea18d8065246cab83a5.jpg)
ドリル形式で使いやすいのですが
その中身を見ていきましょう。
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3N88TJ+BXUZJM+E0Q+CWW41)
どんな本なのか
出版社:旺文社
価 格:¥1,078
大きさ:B5判
発売日:2019/9/13
厚 さ:144ページ
色:2色刷り
ドリル本体と別冊解答の分冊です。
英文読解編と同じように
解答解説には問題もそのままありますので
効率よく確認できます。
演習ドリル本体 144ページ
別冊解答 72ページ
英文読解編よりは少し厚いですが
一般的な問題集と比べると薄めです。
問題数
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/12fb7020339a488941026d63381b6e8c-1024x723.jpg)
10のchapterで構成され
それぞれにUnitが3~6つ含まれています。
Unit数は全49項目です。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/adc13c2563b3485e115ecf95741b0649-1024x723.jpg)
各Unitの問題は以上のように
”POINT”の確認用にそれぞれ3問の例題が用意されており
右ページの”確認問題”はUnitごとに8問前後が載っています。
”確認問題は”
和訳、適語補充/選択、語句整序、語句訂正 等の設問で
結構多種ですが
左ページの文法解説が理解できていると解けます。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/f1ba0fc25360e5116b272167510e8b16-1024x723.jpg)
見開きの”入試問題にチャレンジ!”のページでは
12~13問の大学入試問題が用意されています。
設問は2種類のみで
適語選択と語句整序です。
入試問題ではありますが
問題レベルは基本です。
構成
全10章(CHAPTER)で構成されており
各章にはいくつかのUNITがあります。
まず章の最初は
”章まとめ”が見開きになっており
その章の全体内容が体系的に整理されています。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/9c64bea5f3493d0af38bd4bfeff99adc-1024x768.jpg)
ざっくりとまとまっています。
概要をとらえるには良いです。
UNITの構造は
左ページに
「テーマとなる文法の紹介と説明、そのポイント」が2種類あり
その下に例題があります。
右ページには
その確認問題があります。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/2b96e74454477ee8a73003a5b62c8161-1024x768.jpg)
ひとつの章で
この見開きのUNITが数回あります。
左ページ解説の小さな”イラスト図説”が案外イメージしやすく
理解を助けます。
その章の最後に
見開きの”入試問題にチャレンジ!”があります。
単語レベルは高くなく
中学レベルの単語がわかっていれば
英単語によって学習効率が下がることはありません。
1UNITは速ければ5分程度で終わります。
ゆっくり学習しても
15分~20分程度でしょう。
きれいなレイアウトで
見やすく作られています。
書き込みも可能ですが
繰り返し解くことを考えると
書き込まないほうが良いと思います。
最終ページなどに
さくいんはありません。
解説
全体的に解説が深いということはありません。
一般的な知識の確認といった感じです。
問題の解答箇所の解説もあっさりしていますが
問題レベルから考えると十分な説明になっています。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/757fa4c3f162704c2dd8fc836805dcd2-1024x768.jpg)
問題がそのまま載っていて
解答の確認がしやすくなっています。
使うべき人
ざっと英文法の知識確認をしたい人
本書の
一番効果的な使い方は
「中学レベルからの復習を兼ねて基本英文法知識をざざっと確認」
ということだろうと思います。
知識0から
英文法を丁寧に学ぶという使用方法よりは
一旦英文法を学んだあとに
時間をかけずに復習するという使い方が有効です。
英文法の基本的なレベルにおいて
全体的にさらっと復習して弱点を認識するには適しています。
学習方法
普通に確認して問題を解きます。
塾では最初にこの問題集に取り組むことはしません。
基本英文法を学んだ後に
本格的に英文法問題対策や
英文解釈の学習に進む際に
基本英文法の復習として
本書を利用して短期間で総復習します。
塾では
以下のような「読むための英文法」学習後に
基本知識に穴がないかを調べるために利用しています。
![](https://eagle-see.com/wp-content/uploads/2022/04/e89cc37c197eec4707ba699ffe7809ac-e1649140594600-213x300.jpg)
基本英文法を学習し終えているという前提での利用ですので
毎日1時間程度取り組んで
2週間ほどで完了します。
弱点があれば集中的に補強します。
到達レベル
本格的な英文法問題対策学習準備OKという状態
本書完了後はこのような状態です。
入試問題も載っていますが
本当に基本問題です。
本書だけで
入試の英文法問題対策とするには
不十分です。
例えば
倒置とか、応用的な比較表現とか
載っていないものもあります。
つまり
本書では
入試でよく出題される
ちょっと複雑な文法問題の対策が
十分にできるわけではありません。
本格的な英文法学習前段階として
「学習準備が整ったレベル」が到達ラインです。
基本英文法学習を終えた人が
「総確認」として利用するのが
大変効果的かと思います。