「スーパーステップ中学英語リーディング」貴重!中学英文法と何が違うのか?この本の使い方を解説!本格的な英語長文対策への橋渡しが可能な本!

みなさん、こんにちは。
本日紹介する問題集はこちらです。


「そろそろ英文読解の学習をはじめようかな」
と考え始めた人が

英文法の復習を行いながら
段階的に英文読解の学習に突入していくための
参考書です。


使い方がよくわからないと
感じる人も多いようなので
その点も解説していきます。

とてもいい本です~!
詳細を見ていきましょう。


どんな本なのか

出版社:くもん出版
価 格:¥1,320
大きさ:A5判
発売日:2021年2月
厚 さ:248ページ
色:3色刷り
音 声:音声アプリ、出版社サイト

中学生用の問題集としては
結構厚めで
しっかりとした紙質です。
問題数も多いと思います。

巻末に問題英文の全訳がついていますが
別冊ではありません。
英文と全訳を比較する場合は
少し不便さを感じるかもしれませんが
そんな時は
切り離しちゃってもいいかもしれませんね。




すべての練習問題と入試問題に音声がついています。




リスニングの訓練にも利用できますね。
音声の効き方は2通りです。
くもん出版のサイトからダウンロードするか
音声アプリ「きくもん」をダウンロードするかです。

くもん出版
スーパーステップ中学英語リーディング 圧縮ファイルをダウンロード ダウンロードした場合、解凍後の収録時間は、PART1:約49分44秒/PART2:…

言語ですから
音声を活用した学習は圧倒的に効果的です。

構成

大きく分けると
Part1 と Part2 の二部構成です。

「Part1 基礎をかためる」は
5つのセクションに分かれています。
1. 基本的な文を読む
2. 動詞・助動詞を読む
3. さまざまな句を読む
4. 複雑な文を読む
5. さまざまな表現

それぞれのセクションでは
8個の項目があり、


セクションの最後に ”入試英文研究” として
5つの英文が収録されています。
この英文はすべて
公立高校の入試問題の英文です。





「Part2 実戦力をつける」は
3つのセクションに分かれています。
1. 長文読解への第一歩
2. さまざまな問題を解く
3. 中学長文読解の完成!

各セクションには
10題ずつの公立高校入試問題が掲載されています。


さまざまな設問形式の問題があり、
多様な内容の英文が収録されています。

巻末に
付録として
収録されている英文の日本語訳が載っています。

目次


目次で
収録されている英文内容が確認できますね。


問題数

Part1 では
短い例文が記載されており、
この英文を利用して解説が行われています。
そのあとで
その解説された文法が利用されている短文が
3つ載っています。

また
各セクションの最後に ”入試英文研究” があり
5題の50~100 程度の公立高校入試の英文が収録されています。
入試英文研究は、
1から5までありますので
全部で25題の英文があります。

しかし
Part1 は設問があるわけではありません。


Part2 では
1つ目のセクションでは
10題の公立高校入試の英文を通して
多様な英文に触れ
内容を理解することを目標としています。

ここでは
設問はありません。


2つ目のセクションで
10題の公立高校入試を使用して
さまざまな設問を実際に解いていきます。

1題での
設問数はバラバラですが
だいたい
4,5問の設問数で構成されています。

3つ目のセクションでは
10題の公立高校入試を使用し
いろいろな英文形式で
問題を解くことに慣れていきます。

1題における
設問数は
2つ目のセクションよりも多くなっています。



入試英文研究(50~100 前後のワード):英文25題

Part2 (150~300 前後のワード):英文30題

本書を丁寧に学習すると
1日1時間ぐらい取り組んだとして
Part1 で 1~2ヵ月ほど、
Part2 でも同じくらいかかります。
さらに
修得のための復習期間を考えると
完成させるために
半年ぐらいかかると見積もっておいた方が良いでしょう。

生徒の学習の進捗を見ていても
だいたいそれぐらいかかっていました。

問題レベル

収録されている問題は
公立高校の入試問題です。

つまり
そういうレベルです。



短文からはじまり
実際の公立高校の英文を読み
多様な英文読解に慣れてから
設問を解くことに取り組むので

英文法の勉強が完了しているのであれば
無理なく
本書で
英文読解へステップアップできます。

硬い論説文もなくて
読みやすい英文内容です。

英文読解の入門書です。


詳しさ

Part1 では短文を使用して
文法の解説がなされていますが
ひと通り英文法を学んだのであれば
理解し復習するための十分な解説が記載されています。

英文読解のための
文法知識の確認を網羅的に行うことができます。
高校入試で必要な英文法は
すべて確認できると考えて問題ありません。

”Let’s Read!” では短文を使用して
カタマリごとに文法の解説が行われて
日本語訳が記載されています。

”入試英文研究” では
文法の確認や注意しなければいけない英文の解説があり
その下に
日本語訳が記載されています。


Part2 の1つめのセクションでは
150 ワード程度の公立高校入試英文が掲載されています。
その英文は多様です。

物語やスピーチ文、会話文、メール文などが収録されており
それらの英文について
”学習のPoint” として
どのような点に注意して英文を読むべきか記載されています。



その後は
”表現” として
重要で覚えておきたい英文、単語熟語の説明が行われて
英文の日本語訳が載っています。


2つ目のセクションでは
300 ワード程度の
実際の公立高校入試が設問付きで掲載されています。
さまざまな設問形式が収録されています。
内容一致、空所補充、内容説明、英作文問題などなど。
それらの設問に対して
どのように学習すべきか、
どのような点に注意して英文を読むべきかが
”学習のPoint” に記載されています。

その後は
設問の解答と解説、
英文内の重要な表現、英単語熟語について説明が載っています。


設問の解説は詳しく
正答に至るポイントもわかりやすく
納得できます。

日本語訳については
巻末にまとめて載っています。


3つ目のセクションでは
公立高校の入試を利用して
テーマ別の英文が設問付きで掲載されています。

構成は
設問の解答と解説、重要表現が記載されています。

解説は丁寧です。
選択肢の全訳も載っていますし、
どこの英文に注目して
解答を導き出すのかといった
正答までのアプローチも記載してあり
わかりやすくなっています。

英文の日本語訳は
巻末にまとめて載っています。

使うべき人は誰か

英文法の学習を完了し、英文読解への学習をはじめたい人

大学入試では、
短文を利用して、英文の構造を確認しながら英文法の復習をし、
英文読解につなげる良い参考書がたくさんあります。

しかし
中学参考書で
そのような参考書は珍しく
あまり多く存在しません。

そのような点で
本書は貴重な1冊です。

英文法の学習を
ある程度完了させていて
これから
高校入試に向けて
英文読解の学習を進めていきたい、
または
英文読解のレベルアップを計っているが
うまく
学習を進められておらず
壁にぶち当たっている、

そんな人に
適した問題集です。

高校入試であれば
「英文法と英単語暗記、あとは過去問演習で何とかなる!」
と考えている一方で
少し強引であると感じることもあり
実際には
段階的に英文読解の学習を進めています。

以下のような本で
英文法の学習が
それなりに終わっている人は

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本書の学習をはじめることができます。

短文で文法復習を行い
良質な公立高校入試に取り組み
英文読解への慣れと
多種の英文に触れながら
さまざまな設問への対策を行い
入試英文に対応できる力をつけていくと良いでしょう。

無理なく
レベルアップをすることが可能です。

学習方法

言語ですから
音声を是非活用してください。
学習効率やリスニングなどの点で
非常に有効です。

しかも
無料で使用できます。

まずは
音声を確認します。

そして
英文の確認、
または英文読解を行い

その後
繰り返し音読をする方法で学習しましょう。




Part1 では
例文の音声を確認した後
自分で日本語訳にしてみます。
記載されている正しい日本語訳と比較して
どこが間違っているのか、
なぜ間違ったのかを明らかにします。

”学習のPOINT” で
例文で使用されている文法の知識を確認します。

日本語訳も
解説されている英文法も
問題ないのか
それとも
再度復習すべき箇所なのかを
チェックボックスなどを作って
記載しておきましょう。

繰り返し音読をして
スラスラ読める&日本語訳も完璧になったら
”Let’s Read!” に進んで
同様に学習します。

”入試英文研究” では
50~100 ワード程度の入試英文ですが
同様に学習します。

まず音声を聞いて
自力で日本語訳にしてみます。
記載されている正しい日本語訳と自分の日本語訳と比較し
解説のある英文法や英単語熟語を見ながら
自分の間違いを明確にします。

訳を間違ってしまったり、
不安なところがあるのであれば
繰り返し学習する必要がわかるように
チェックしておきます。

その後
音読し
スラスラと読めるように
そして
スラスラを訳せるようにしておきます。

間違った英文については
週間復習や月間復習で
繰り返し学習して
完璧にします。


Part2 は
Part1 がパーフェクトになってから突入します。

Part2 の最初のセクションは
設問はありませんので
”入試英文研究” と同じように学習します。

2つ目のセクションと
3つ目のセクションでは設問があるので

制限時間を設定して
挑戦します。
20分が良いラインかなと思います。

もちろん
制限時間内に終わらなければ
延長して
解ききります。

大切なコトは
制限時間を意識して
英文を読み
問題を解くということです。

制限時間内で解ききる
本格的な訓練は
過去問演習で行います。

本書では
時間を意識するという程度で良いですね。

解ききったら
解答解説を確認して
自分のミスを明らかにします。

全文訳を参照し
”表現”を修得します。


音声を利用して
音読を行い
スラスラ読めるレベルを目指します。

本書に収録されている
良質な公立高校入試の英文を
自分のモノにできたのであれば
コワいものなしです!

学力は相当上がります。

普通の公立高校入試であれば
本書完成後は
過去問演習に進んで問題ありません。


到達レベル

公立高校の過去問演習で満点目指して訓練する!

本書完成後は
過去問演習です。
本格的な時間制限を設けて
時間内で解き終わるように訓練しましょう!
満点目指せる段階にいます。


国立高校や独自問題を出題する公立高校、
難関私立高には
ちょっと厳しいかもしれません。

収録されている英文は
読みやすいものが多いため、

難関高校で出題されるような難しめの論説文については
他問題集で少し対策してから
過去問演習に進んだ方が無理がないと思います。

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内容が濃く、
ボリュームもあり
学力を飛躍させる1冊です。

素晴らしい本だと思います。

英文法学習の次の1冊として
利用してみて下さい!


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