「池上の短文からはじめる現代文読解」現代文初学者が使える!解説がわかりやすい!評価は高い!

みなさん、こんにちは。
今回紹介する本は
現代文の学習を
本格的にスタートしたい初学者でも使用可能な参考書です。


池上先生は
以前紹介した「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の著者船口明先生の
教え子です。

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それゆえ
解説が似ています。
つまり親和性が高く、きれいにステップアップできます。
船口先生の最強の現代文を学習後に
本書を使用すると効果的だと思います。


どんな本なのか

出版社:学研
著 者:池上和裕
価 格:¥1,210
大きさ:A5判
発売日:2018年7月13日

本体(解答解説編):277ページ、2色刷り
別冊(問題編):112ページ

問題は取り外し可能です。



目次


9章で構成されています。
評論文読解の際に使用する代表的なルールを1つずつ解説しています。
小説や随筆の問題・解説はありません。


問題数

問題は
1章につき
「HOP」「STEP」「JUMP」の3題あります。
全部で9章ありますので
27題の問題が掲載されています。

HOP→STEP→JUMPと問題文が徐々に長くなります。

JUMPについてはセンター試験からの出題が多くなっています。

問題形式

選択式の他
記述問題や空欄補充問題もあります。

構成


各章で
読解法解説のための問題が選ばれています。

HOP、STEP、JUMPと各章に3段階のレベルの問題文はありますが
その構成は同じです。
HOPでは短文で、
STEPは中文で、
JUMPでは長文で
テーマとなっている読解のルールを利用して読解していきます。

各章の読解テーマだけでなく
その章以前に学習した読解ルールも繰り返し利用します。
進めていく中で
自然と読解ルールを反復できるようになっています。


文章構造を詳しく解説する箇所では
”抜き出し文”として抜き出され
ラインや網掛けなどによって
文章構造がわかりやすくとらえることができるようになっています。

問題の選択肢でも
選択肢の構造や正誤が示されています。

”図にすると” の部分では
簡潔に
視覚的に
理解しやすく表されています。


ルールについては
”まとめ” のところで
図式として表示されています。

解説は丁寧で
「どのように文章を読むのか」
「文章を読む際に具体的に何をするのか」
が説明されていて
現代文の学習を
どのようにすべきかわからない人にとっては
大変価値のある参考書であると感じます。

使うべき人

現代文の読解法をひと通り学びたい人

現代文の読解法を丁寧に解説しています。
文章を読む際に何をすればよいか明示しており
言葉や文、段落のつながり方を
図式化して
簡潔に構造を示し
とても理解しやすい説明になっています。

無意識に
なんとなく現代文を読んできた人にとっては
本書を学習することで
言語化した読解を体験することができます。

そして本来
現代文は
言語化して
論理的に読むことを要求されている科目であり

”なんとなく” で解答する科目ではありません。

初学者には
読解方法のルールの量から
まずは、
「船口の最強の現代文」の方をすすめていますが

この本からでもスタートできます。

ただ、
本当に現代文の学習がゼロからで
「きっと現代文学習が続かないだろうなあ」
という不安な人は
まずは以下の本がいいかもしれませんね。

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“池上の短文からはじめる現代文読解” の前半では
論と例(これは具体と抽象のこと)、対立、並列を扱っており
「船口の最強の現代文」を学習した人の
よい復習になります。
そして後半は
「船口の最強の現代文」よりさらに学習項目を増やし
キレイなレベルアップが図れます。

意図して接続を考えて作られた2冊じゃないかと思うほどです。

説明やレイアウトは師弟だけあって
似ています。

後半の「指示語ルール」や「限定条件」など
評論文読解において
非常に重要な内容も収録されています。

現代文学習の初期にふさわしい丁寧な解説で
学習ハードルを下げつつ
具体的な作業指示で
学習方法を示しながら
現代文の読み方を学べるという
なかなか優秀な1冊です。


学習方法

解説が再現できるまで繰り返す

現代文の学習は基本的にコレです。

”わかっている感じだけど、実は読めていない” を矯正するためにも
解説を再現できるレベルになるまで
繰り返す必要があります。

最終的に
はじめてみる入試の文章で
読解ルールを使用して
読み、解かなければならないので
本書の読み方を自分にしみ込ませなくてはなりません。

池上先生もおっしゃっています、
「問題をコピーして繰り返して取り組んでください」
と。

答えは結構早く覚えてしまいます。

でも
大切なことは
解答に至るまでの
読み方や解き方が再現できるか、
そのプロセスを
淀みなく説明できるかということです。

はじめは
普通に解き
解説を理解して
進めます。

もちろん
問題文はコピーして
そのコピーしたものに書き込みます。

本文に引くラインや
図解、
選択肢吟味など
正解に至るまでの道程を完全再現できるようになるまで
繰り返します。

淀みなく説明できるようになれば
卒業です。

1章の解答時間は
3題あっても30分ほどです。
解説を確認しても
1章の学習時間は60~70分程度になります。

毎日1章ずつ学習しても
1カ月で3周以上できます。

1ヶ月ぐらいで
完成させたいですね。

完成後は
計画、入試までの時間によりますが

ここまでに身につけた読解方法を
演習によって固めるべきですね。

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このあたりの問題集がクセがなくて
良いと思います。
レベル的にも適切です。


到達レベル

一般的な読み方ルールの修得

この本で
どこまで到達するかということは言いにくいのですが
一般的な読み方ルールは修得できます。

「船口の最強の現代文」だけでは
ちょっと読み方ルールが少ないので、

本書ぐらいの ”技” の量は修得しておかなければいけないと思います。

以下の参考書のラインは
かなりピタッとはまっていると思っています。

1.「船口のゼロから読み解く最強の現代文
2.「池上の短文からはじめる現代文読解
3.「現代文読解力の開発講座

美しいラインです。
3冊を順番に徹底的に学習すると
評論文の見方が変わっています。

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いずれも
知識入力なので
学習後
演習が必要になります。

評論文を読む際のルールを知り
どのように読んで解くかを学ぶことができる参考書です。

良いですよ!
とてもオススメです!




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