船口の最強の現代文記述トレーニング レベルや問題数は?いつから始めるべきか?私大志願者にも有効な問題集!現代文記述訓練初心者用!

みなさん、こんにちは。
本日紹介する問題集はこちらです。




以前紹介した最強の現代文の
記述対策用の参考書問題集です。

あわせて読みたい
船口のゼロから読み解く最強の現代文 難易度と使い方は?初学者のための現代文スタート参考書! みなさん、こんにちは。今回紹介する本は学研「船口のゼロから読み解く最強の現代文」です。 この本は高校生の現代文学習「1」冊目にすすめています。評論文をどのよう...



本書は
記述対策の”はじめの一歩”的な問題集です。


当然、
記述対策となり
二次試験や一般入試対策となるわけですが、

是非
客観式問題しか出題されないような
私立大学志望者にも
学習してほしい問題集です。

その理由も含めて
詳細に見ていきましょう。

とても
良い問題集ですよ!

どんな本なのか

出版社:学研プラス
著 者:船口 明
価 格:¥1,320
大きさ:A5判
発売日:2018/12/11
厚 さ:本体 221ページ、別冊(記述練習帳) 25ページ
色:カラー

本書は
例題があり、
その設問に対してどのように解答を作っていくかの解説本になります。

問題集というよりも参考書なので
問題編、解答編のように分冊ではありません。


3回繰り返せる解答欄の
「記述練習帳」が別冊として入っています。




一般的な問題集よりも厚い印象をもつかもしれません。



ただ
使用されている紙が厚いので
ページ数があるというわけではありません。

読むだけであれば
一日で読めます。

構成

7日間の講義を通して記述解答作成のポイントを解説しています。
基本から入試レベルまで
学んだ内容を使いながら徐々にレベルアップしていきます。

解法はスリーステップで書くということに徹底されていて

頻出の設問に対して
1日の講義で
解説されています。


最初に
設問に対する
ちょっとした導入があります。
ミニ情報、船口先生の考え方などが書かれていて、

その後
例題、解説という流れです。

講義の主内容については
「本日のポイント」として端的にまとまっています。



「読解の解説」では
本文の展開や構成が
船口先生らしい豊富な図解とともに論理的に説明されています。



「記述問題の解説」では
実際に記述解答を作成するまでの過程を説明しています。

そして「解答例」が示されて

「採点基準」、「生徒の解答に対する添削例」などが載っています。

講義形式の解説になっていて
読みやすく、
ビジュアル的に文の関連が示されていて
大変理解しやすい説明です。



別冊の「記述練習帳」では
記述解答欄があり
3回ずつ解答できるようになっています。


目次


全 7 日間で
1日ごとに主な頻出出題パターンについて解説されています。
本書を学習することで
記述解答作成についてひと通り学べる構成になっています。

主な項目としては
内容説明問題、理由説明問題、要約問題に対する解答作成の方法が解説されており
さらに
解答を作成する際の注意点が説明されています。

問題数

各講義で例題は1題です。
設問は、それぞれ 1、2問ですが、
第6日だけ漢字問題を含めて4問あります。

字数指定のない問題もありますが
だいたい各設問は
60字から150字の記述問題になっています。

問題レベル



この問題集を学習する場合は
段階的に現代文の学習を進めてきて

「記述対策をしないと記述問題で得点にならないな」
「正確な解答を導き出すために記述対策の学習が必要だ」

というような課題によって
本書の学習をすることになったはずです。

完全な現代文学習初心者が
この問題集を学習することはないと思います。

現代文の読解の学習をある程度経験してきた人にとっては
十分に対応できる問題レベルです。

“記述問題対策” の初学者にとっては
最適とも言えるレベルの問題集です。

詳しさ

非常に丁寧な解説です。

典型的な記述問題パターンに対して
まずは概要として
どの点に注意して解答を作成したらよいのか、
どこで点差がひらくのか、
といった解説から始まります。

そして
“読解の解説” パートが始まります。

船口先生らしい
豊富な図解と論理的な読解解説になっています。

「ゼロから読み解く最強の現代文」同様で
ビジュアル的にわかりやすく
大変丁寧な読解サポートがなされています。

読解ができなければ
記述問題の解答をすることはできないので

この読解の丁寧な解説は
あって当然と言えば、
まあ、そうなのですが、

安心して読み進めることができます。

次は
“記述問題の解説” パートです。

3 ステップで記述解答を作成します。



1. 設問のチェック
2. 傍線部分析
3. 文脈を使った説明

この3 ステップで解答を作成していきます。



そして
複数の解答例、採点基準と添削例が示されます。

採点基準では
どの箇所に何点加点され
どの箇所で何点減点されるのか
細かく、
そして明確な基準による配点の記載があります。

記述解答でも
かなり自己採点しやすくなっています。


添削のポイントや
多い間違い例が示されています。

記述問題の解答する際に
どのような意識で
何に注意して
解答作成をすべきかといったことが
記載されています。

また
添削例と比較して
自分の解答に足りない部分や余計な部分に
気づくことができます。

添削例が豊富ですので
ここから
採点基準を自分に取り組むことができると
解答を作成する際に
明確な方針で
記述することができるようになります。


記述問題に対する
このような視座を獲得するというだけでも
非常に価値ある参考書だと思います。

“記述問題の解説” の一連の学習によって
記述問題の初学者や苦手意識のある人でも
解答作成方法を修得することができます。


使うべき人は誰か

国公立大の二次試験対策&解答力の精度を上げたい私立大志願者

すでに書きましたが
現代文の学習を段階的に進めてきた学習者が
記述の対策をするための教材です。

ゼロから読み解く最強の現代文” や
以下のような参考書や問題集で学習し、演習してきた後に
記述問題に課題を感じた人が学習すべき参考書です。

あわせて読みたい
田村のやさしく語る現代文 改訂版の違いは?問題数は?難しい?最強の現代文との比較や使い方を解説! みなさん、こんにちは。本日紹介する問題集はこちらです。 ちょっと前に改訂版が出版されました。改訂されて、どんなところが変わったのかどのような特徴があるのかこの...
あわせて読みたい
池上の短文からはじめる現代文読解 初学者が使える!解説がわかりやすい!評価は高い! みなさん、こんにちは。今回紹介する本は現代文の学習を本格的にスタートしたい初学者でも使用可能な参考書です。 池上先生は以前紹介した「船口のゼロから読み解く最強...
あわせて読みたい
入試現代文のアクセス基本編 レベルや使い方は?要約対策もある?取り組む時期は?これを使って現代文の... みなさん、こんにちは。今回紹介する本は現代文の問題集です。 有名な問題集ですね。この問題集は全三冊で構成されています。 難度は基本編、発展編、完成編と上がって...



そして
この開発講座を学習し
内容を修得したうえで

本書の記述対策を進めていくことが
順序としては正解かと思います。

あわせて読みたい
現代文読解力の開発講座 本当のレベルは?難しい?要約問題がある?現代文覚醒!本当の読解力をつける... みなさん、こんにちは。今回紹介する問題集は、駿台文庫 「現代文読解力の開発講座」です。 現代文の勉強法がよくわからなくていったい何をどう勉強すれば良いのかわか...

実際に学習すると
開発講座の方が
本書よりもハードに感じるかもしれません。

船口先生の解説は大変わかりやすいので
とてもスムーズに読むことができます。

ただ、
効果の面で考えると
開発講座を学習してから
本書を学習する方が
より学力を向上させると思います。


また、
客観式問題が中心の私立大学志願者にも
是非学習してほしい参考書です。

客観式問題の場合
若干、
読解や解答の精度が悪くても
正解することがあります。

しかし
難関といわれる大学の現代文問題では
客観式問題でも
非常に高い読解精度を要求される場合があり

“なんとなく読解&解答” から抜け出したいと考える人には
大変役に立つ参考書です。

早稲田大学志望者や
現代文のパワーアップを図りたい私立大志望者は
学習すべき参考書だと思います。

学習方法

最初に
“「記述解答の書き方」についてのQ&A” が書かれています。


記述初心者は
ここを読むだけでも
結構、「なるほど~」って感じると思います。

そして
1日目から順番に進めていきます。

実際に問題に取り組み
解答を自分なりに作成して
解説を確認し、
自己採点をします。
「答案例」「添削例」が掲載してありますので
それをもとに
自分の解答を分析します。

この自己採点が非常に重要な過程です。

船口先生の
アドバイスについても
記憶に刻みます。

何度も取り組み
解法をインストールしましょう。

現代文において
画一的な解法にネガティブな印象を持つ方もいるかもしれませんが

まずは
より汎用的な解法を修得して

記述問題に対する際
「何をすれば良いのか、とりあえず指針はある」という状態には
立っているべきだと思っています。

解答を導き出す手順として
整った解法を1つ身につけてから
訓練する方が
成長が早いからです。


記述問題対策の参考書については
他にも有効なものもありますが
本書が
記述対策として取り組む 1 歩目としては
最適ではないかと考えています。

そして
最難関大学を志望している人が
よく使用する問題集の解答解説観と
ズレることはないので
「型」として
自由に使えるレベルにしておくべきでしょう。

到達レベル

正確な読解力と記述問題の指針を得る!

どのレベルに到達するのかという問いには
答えにくい参考書です。

ただ
現代文の学習段階から考えると
学習後は
偏差値は優に60を越えているはずです。

本書は
あくまでも
記述問題の指針を得るための参考書であり
精度高く解答を導くための参考書です。

この本で
高めた現代文力によって
一般的な国公立大学の現代文記述問題に対応することはできます。

その獲得した知識は
最難関大学の現代文問題に対応するための指針としても
大変有効です。


ただ
どの大学に挑むにしても
指針を手にした後の
演習訓練は欠かせません。

普通国公立大学の志望であれば

本書を学習した後に
過去問演習や

必要であれば
問題集演習が必要です。

それは
たとえ
東京大学を志望していたとしても同様です。


早稲田大学のように
問題文が難しい入試問題もあれば、

東京大学のように
解答作成に圧倒的な力量を必要とする入試問題もあります。

解答を導き出す
「型」を手に入れたのならば
あとは
志望大学の傾向になれるためにも
多くの演習が必要です。

本書を学習することで
演習のときに

「どうやって解答を作ればよいのか、いまいちよくわからない。」

という状態からは
抜け出すことは
間違いありません。

そして
現代文解答の
加点と減点についての
新しい視座を獲得できています。


クリアになった
現代文記述問題への方針を感じてほしいと思います。



東大や京大を志望するのならば
もう少しだけ
追加で知識修得を行い

「型」を重厚にしておきたいなって
思いますけれど。

それでも
記述問題には
非常に有効な指針をもたらす参考書です。

めっちゃ良いです!
とてもオススメです。





よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!