学研パーフェクトコース中学数学問題集 使い方は?問題レベルは高いのか?参考書もあるよ

みなさん、こんにちは。
今回紹介する問題集は
学研パーフェクトコースシリーズの
中学”問題集”です。

このシリーズは参考書と問題集があります。
どちらも中学3年間分の内容が1冊にまとまっており
参考書は分厚いです。


これは668ページあります。
辞書です。

ただ、今回見ていくものは
”問題集”の方です。
数学の場合は
パーフェクトコース”参考書”よりも使う機会が多いと思います。




個々の学習状況に応じて
塾長が学習計画を作成しています!

モリモリ作成しています!

どんな本なのか

学研パーフェクトコースシリーズは
問題集と参考書で
それぞれ5教科出版されています。

【参考書】


有名な参考書で
2020年、10年ぶりに改訂されて出版されました。
理科や社会は調べたりするときに生徒が辞書的に使っています。


【問題集】


参考書に対応する問題集も2020年に出版されています。

出版社:学研
☆監修:柴山達治(開成中学・高等学校教諭)
¥1,705
2020年改訂発売
B5判
本体と解答解説は分冊
カラー(別冊解答は2色刷り)
本体 183ページ
別冊解答 120ページ

構成

1冊で中学数学3年間の内容を網羅的に学習できるようにしています。

学研HPより

学年ごとではなくて
分野横断型の単元配置になっています。

レイアウトは綺麗に整っています。
5つの分野があり
その内容について学年関係なく
いくつかのセクションになっています。

巻末は
入試問題を掲載した「総合問題」
オリジナルで試験形式の「入試予想問題」
となっています。

それぞれのセクションでは
3ステップ構成になっています。
どの問題集も
3ステップなんですね笑

STEP01 要点まとめ
STEP02 基本問題
STEP03 実戦問題

この3ステップを繰り返し
進んでいきます。
最後に
総合問題と入試予想問題があります。

学研HPより

STEP1は基本内容の確認です。
まず「最重要ポイント」があり
簡潔に必要知識がまとまっています。

そのあとは基本問題を穴埋め形式で解いていき
知識と基本問題の解法確認を行います。

STEP2では
問題を解くことで
学習内容の理解度をチェックしていきます。
右サイドにはヒントやミスについて書かれており
解くうえで意識を向けるべき点がわかります。

STEP3は入試問題も多く掲載されており
入試レベルの問題で構成されています。
表や図、グラフの読み取り
思考力を試したり
新傾向の問題もあります。

巻末には
総合問題と入試予想問題があります。

総合問題は
複数領域を融合した過去の入試問題で構成されています。
新傾向問題、思考力問題、
超難問が掲載されています。

学研HPより

入試予想問題は2セットあります。
試験形式になっていて
オリジナル問題で構成されています。

問題数

各単元のステップ1は20~30問程度の穴埋め問題があります。
ステップ2基本問題、ステップ3実戦問題の大問数は以下の通りです。

数と式STEP2STEP3
1.正負の数7題5題
2.文字と式8題5題
3.整数の性質8題5題
4.式の計算8題6題
5.多項式9題8題
6.平方根10題5題
方程式STEP2STEP3
1.一次方程式11題9題
2.連立方程式10題13題
3.二次方程式6題10題
関数STEP2STEP3
1.比例反比例9題10題
2.一次関数6題12題
3.二次関数9題8題
図形STEP2STEP3
1.平面図形8題6題
2.空間図形6題5題
3.平行と合同7題14題
4.図形の性質7題10題
5.円7題10題
6.相似6題17題
7.三平方の定理8題15題
データの活用STEP2STEP3
1.資料整理6題15題
2.確率7題6題
3.標本調査6題4題

結構あります。問題。
小問なら
STEP2基本問題が500問ぐらいで
STEP3実戦問題が550問ほどあります。

総合問題は9ページで
大問は24題

入試予想問題は8ページで
大問7題が2セット
合計14題あります。

学年ごとの問題集に比べれば
問題数は少ないですが
網羅できるようになっています。

問題レベル

STEP1要点まとめで扱われている問題は
教科書の例題レベルです。
基本的な問題です。

STEP2基本問題は
教科書であれば章末問題レベルです。
一般的な問題集であれば
”定期テスト予想問題”といった最終確認用の
問題になります。
STEP2の問題が仕上がると
定期テストでも十分に得点がとれます。

STEP3実戦問題は
完全に入試レベルで構成された問題ページになります。
公立高校の過去問や私立高校の過去問が掲載されており
なかには「難問」「思考力」「新傾向」というアイコンがついてる
手強い問題も頻繁に出てきます。
普通の中学の定期テストでは満点を狙えるレベルに到達し
公立高校の入試対策にもなります。



たとえば
同じ出版社の学研には
「ニューコース問題集」があります。

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この問題集に
パーフェクトコースのSTEP3レベルの難度の高い問題はありません。


総合問題では
国立高校過去問1題
公立高校過去問12題
私立高校過去問11題が掲載されています。
「新傾向」問題がたくさんあり
見たことがない問題が載っています。

解答を出すには
結構苦労する問題も多々あり
大変良い訓練になります。

最後のセクションの
入試予想問題はオリジナル問題だそうです。
試験形式で
大問が7題で
計算問題、関数問題、図形問題と
入試の構成になっており60分の制限時間で取り組みます。
ここの問題は
一般的な”入試予想”問題レベルです。
唸るようなことはありません。

別冊の解答解説は丁寧です。
計算過程も省略することなく
記載されています。

実戦問題はもちろん、
基本問題の解説も載っていますので
教科書レベルの学習ができているのであれば
パーフェクトコースを使用することが可能です。

使うべき人は誰か

定期テストで満点をとりたい人

日々の学習では
ある程度の訓練”量”が必要ですので
この問題集のみでは
少し量が不足するかと思います。

また”STEP01要点まとめ”というページはありますが
基本事項の確認や基本問題演習を重点的に学習したい人は
「ニューコース参考書」の方が適しています。

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教科書&ワークなどで基本~標準の問題演習を済ませた後に
本書で同じ範囲をSTEP3まで学習すると
100点が取れると思います。
定期テストでわからない問題はなくなるのではないでしょうか。

入試対策「総チェックで弱点発見」OR「高得点へレベルアップ」

中学3年間の内容を1冊で網羅できます。
さらに
教科書レベルの内容、標準レベルや入試レベルの問題
そして応用・思考問題と
掲載されている問題のレベルは多様です。
自分のできない範囲はどこなのか
自分の学習すべき問題レベルはどこなのか
本書を学習することで把握することができます。

また
標準レベルまでを解けるようになった受験生が
さらなる高みへ挑むための最初の教材にもなり得ます。
ステップ1と2で標準的な問題演習を行って確認してから
ステップ3や総合問題で新たなレベルの学習を行います。

入試問題に特化しており
融合問題等を多く扱っている問題演習に取り組みたいのであれば
この問題集が良いと思います。

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学習方法

使用者の状況によります。

日々の学習に使用するのであれば
授業に合わせてステップ1と2で問題演習し
定期テスト前はステップ1と2を復習して
ステップ3で訓練しておけば
かなりの高得点が期待できると思います。

入試対策として弱点の総チェックをするのであれば
ステップ1と2を解き
解けない問題はないか確認します。
ステップ2までは教科書章末レベルの問題ですので
必ず正解したい問題レベルです。
弱点があれば
教科書やワーク、基本問題集などに戻って
強化します。

その後は志望高校の必要得点によります。
そのまま過去問演習に進むこともできますし
ステップ3の演習に入ることもあるでしょう。
各教科の目標得点という戦略もあると思いますので
どう取り組むかは人それぞれです。

入試で高得点を狙う人が
最初の1冊目として利用するのであれば
ステップ2で穴がないか確認後
ステップ3や総合問題で入試レベルの演習を繰り返します。
自分の持っている知識や解法をどのように使うかの
アプローチを訓練しましょう。
特に難しい問題では
どの点に着目すれば
自分が”持っている”解法を選ぶことができて
正解に向けて流れに乗ることができるのか

正解か不正解かという点と並び
アプローチや道程を再現できるようにすることが重要です。

学力到達レベル

定期テスト満点&公立高校入試80点越え

難関私立高校の入試ばかりというわけではなくて
どちらかというと
公立高校入試が多く
良い問題が掲載されています。
中には「ムズっ!」という問題もありますが
全体的にバランスよく段階的に作成されています。

基本から入試対策までできる本です。
3年間の内容が1冊にまとまっているのも良いですね。
しかも
問題数が結構あるので
演習訓練もまあまあできます。

数学は
”補助輪外した自転車の乗る練習”的な側面があるので
どうしても
ある程度の練習量が必要です。

その点でも
本書は役に立つと思います。

塾では入試対策として
別教材を使わせることが多かったのですが
改めてパーフェクトコース問題集を丁寧に見て
「これ、結構良いじゃん。」と思いました。

一般的な公立高校入試であれば
80点は超えます。
基本~標準を仕上げた後に
本書をやれば、ですよ。

教科書の例題・練習問題などのレベルは
本書では不足しますので
ワークや基本問題集などで補完しておく必要があります。

使いどころがなかなか難しい点はありますが
結構好きですよ、これ。

良い問題集でした。

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