みなさん、こんにちは。
今回紹介する問題集はこちら
新学習指導要領対応になりました。
音声データも強化され
仕上げ問題集として
現在の英語学習に対する完成度が上がったと思います。
問題の種類もたくさんあり
問題レベルも
結構高めのものまで収録されています。
中学3年生の2学期の総合テストで8割程度の得点の生徒でも
「結構やりごたえある~~」という問題集です。
数学の実力突破の記事もありますので
どうぞ参考にしてみて下さい。
どんな本なのか
出版社:受験研究社
著 者:高校入試問題研究会
価 格:¥1,540
発売日:2022年6月
大きさ:B5判
ページ:本体160ページ、解答解説70ページ
カラー:本体カラー、解答解説2色刷り
音 声:QRコード/受験研究社ホームページ
解答解説は別冊です。
構成
目次
”合格への3steps”ということで
「実力強化編」「実戦力強化編」「入試完成編」の3段階になっています。
内容
【実力強化編】では
基本的に4ページで1つの文法を扱っています。
流れは
「最重点整理」→「基本問題」→「実力問題」となっています。
「最重点整理」で学習要点を簡潔にまとめられています。
改訂前のギトギトのカラーよりも
とても見やすい色づかいになっています。
文法事項の入試重要度が星の数で示されています。
基本例文が載っていて
簡単な文法説明があります。
覚えておくべき重要なポイントは
目立つように
「Watch Out」の囲みがあります。
また、
QRコードによって音声がダウンロードできます。
HPによっても
音声を利用することができます。
右のページは
文法事項の「基本問題」が載っています。
書き換え、適語補充、整序、和訳など設問は多種ですが
問題のレベルは基本的です。
文法が理解できていれば解けますし
右側に「得点UP!」には問題解説やアドバイスがあるので
そこを確認すると
さらに問題が解きやすくなります。
「実力問題」がつづきます。
高校入試の標準問題で構成されています。
適語補充や適語選択、整序などの英文法問題、
英作文問題、英文読解問題という構成です。
英文法問題が大問4問ほどで
英作文問題と英文読解問題がそれぞれ大問1題というのが標準です。
英文読解問題は
入試問題なので
ある程度調整してありますが
結構長文になっています。
実力問題の最後には
「ヒント」があります。
問題には
”よくでる”、”難問”、”記述”などのアイコンがついています。
改訂前は他にもアイコンがありましたが減っています。
1.2年生と3年生の実力強化編を終えると
【実戦力強化編】に入ります。
23のセクションがあります。
見開きで1セット
100点満点になっています。
問題設問ごとにまとまっており
集中的に標準~応用レベルの演習を行うことができます。
「語彙文法」「リスニング問題」「思考力記述問題」に分かれています。
「語彙文法」でも
”語形変化問題”や”正誤訂正問題”など
設問ごとに分かれています。
「思考力記述問題」では
”英作文問題”と”長文読解問題”があります。
長文読解は
”説明文”や”物語文”、”資料読み取り”など
多種です。
入試問題で構成されています。
1~23の実戦力強化編が終わると
最後のSTEPです。
【入試完成編】では
2回分の模擬試験が収録されています。
リスニング問題、文法問題、英作文問題、長文読解問題と
入試問題と同じ構成で
45分間100点満点になっています。
問題レベル
「基本問題」は文法知識の確認問題になっています。
「実力問題」は入試問題で
”標準レベル”となっていますが
なかなか難しい問題もあります。
中学3年の二学期定期(総合)テストで70~80点取れている生徒でも
「けっこうムズイ~」と言ってきます。
文法問題も長文問題も。
そこそこ間違え、
ときどき質問もしてきます。
そんな感じのレベルです。
「実力問題」を繰り返し完成度を高めるだけで
一般的な模試や学校のテストの
文法問題の正答率はかなり高くなります。
「実戦力強化編」の問題は
標準~応用レベルという表記なのですが
問題レベルとしては
実力問題と大きく変わりません。
訓練レベルとしては良いと思います。
設問ごとに集中して演習でき
自分の課題を見つける役に立ちます。
公立入試問題、
有名私立高校入試問題や国立高校入試問題が載っていて
力試しになります。
詳しさ
「最重点整理」や
解答解説の詳しさは普通です。
くわしく丁寧というわけではありません。
最低限のポイントが記載されています。
別冊解答は以前は白黒でしたが
改訂されて見やすくなりました。
解説の詳しさは大きく変わっていません。
注目すべき箇所については
「ミスポイント」「ここに注意」で強調されています。
本書を使用する学生に対しては
十分な説明だと思いますが
普通の中学校定期テストで8割程度取る生徒が
ときどき質問しなければ解決しない問題解説が少しあるということです。
使うべき人
入試標準レベルの問題演習を行って過去問演習に進みたい人
「実力問題」や【実戦力強化編】の問題は
入試レベル問題で
結構むずかしい問題もあり
仕上げレベルの問題演習になります。
文法の基本知識を定着させて
公立高校の過去問演習に入る前に
同レベル、またはちょっと上のレベルで演習をして
知識定着の確認と
弱点や抜けの把握をしたい人には良い教材です。
基本知識が定着していない人は
まず
英文法理解と知識定着をしてから
本書を学習すべきです。
効率的に学習するためにも。
英文法理解や知識定着には
こんな本を使用すると良いと思います。
学校の授業で英文法を理解し
教科書ワークで演習し続けてこれた人は
そのまま
この本、「実力突破」を学習できると思います。
ただ
英文読解問題もあり、
英文読解については
もう少し簡単な英文読解問題集で演習してから取り組む方が良いです。
原則、収録問題は入試問題ですから
英文を読む練習をしたことのない人が
いきなり過去問を解いて訓練するようなものです。
ちょっと苦しいと感じるはずです。
短文で英文の構造を確認しながら
ステップアップで英文読解の学習を進める問題集もあります。
このような問題集で
英文読解の訓練を積んでから
本書で演習するとスムーズです。
本書は
公立高校入試で
英語の高得点を目指さない人には不要な教材です。
「90点を目指したい!」「英文法を強化したい」という人には適しています。
それなりの問題レベルといっても
一般的な公立高校入試に対してなので
トップクラスの私立や国立高校には十分ではありません。
学習方法
実力強化編を完璧に!課題や入試傾向に合わせて実戦力強化編を演習
実力強化編の単元ごとの問題をパーフェクトにするだけでも
標準レベルの知識は固まり
安定した学力になります。
それだけでも過去問演習に突入できます。
おそらく反復する必要があるはずですので
繰り返し演習して
まず
実力強化編の基本問題と実力問題を完璧にすることを目標にしましょう。
実力強化編を仕上げた後
一旦過去問に挑んでみると良いと思います。
入試の傾向や
自分の苦手としている問題など
何を学習すべきか
よくわかるはずです。
その課題解消や強化ポイントを
実戦力強化編で設問ごと集中的に演習すると効率的です。
たとえば
発音問題が出題されないのに
問題集に
そのセクションがあるからといって
解くことに意味はありません。
自己満足に過ぎませんので
時間を無駄にしないためにも必要な学習を行いましょう。
リスニング問題は継続性が必要ですので
何度も繰り返し解いて
覚えちゃって、暗唱できるくらいまで
やりこんでも良いと思います。
最後の2回分の模擬問題は
過去問演習期に実戦訓練として使用すると良いでしょう。
その際
時間制限を厳しくして解くと
本番のようなプレッシャーになります。
到達レベル
公立高校入試90点
適切な学力レベルの生徒に使わせると
本番でこれぐらいになります。
英文法だけでなく
英文読解問題も豊富で
読解力も強化されます。
改訂前よりも
リスニング教材としての側面も強化され
本当に
仕上げの総合問題集になっています。
地方公立高のトップレベルを目指している場合は
過去問前の仕上げ問題集として
大変有用です。
公立トップ高、または英語高得点を目指し
本書を学習する準備ができている生徒には
塾でも使わせています。
入試でほぼ90点になります。
まあ、この本だけが原因じゃないとは思いますが
良い本です。