みなさん、こんにちは。
今回紹介する問題集は、
標準問題集シリーズの数学です。
受験研究社の参考書・問題集は
よく使っています。
なかでも標準問題集シリーズはレベル的に扱いやすく
定期テスト前の演習用の教材として使用頻度の高い問題集です。
それでは見ていきましょう。
どんな本なのか
標準問題集シリーズは
5教科出版されていますが
数学はさらに学年ごと発売されています。
出版社:増進堂・受験研究社
価 格:各 ¥1,045
大きさ:B5判
発売日:2021年4月5日
厚 さ:100~120ページ程度
色:2色刷り(別冊解答も2色刷り)
厚 さ:
本体ページ:100~120ページ程度
別冊解答:45ページ程度
解答は取り外し可能です。
問題集では解答解説が取り外しできないと
学習効率が下がります。
分冊は使い勝手が良いですね。
構成
「3ステップ式」とあるように
問題については3段階のレベルで構成されています。
0. 重要点をつかもう
1. Step1基本問題
2. Step2標準問題
3. Step3実力問題
巻末に総仕上げテスト
となっており
中2と中3バージョンには
問題集の最初に
前学年の復習問題が単元ごとに掲載されています。
「重要点をつかもう」では
教科書の知識要点が簡潔にまとめられています。
そして STEP1 基本問題がはじまります。
STEP1 基本問題→STEP2 標準問題と続くこともあれば
STEP1 基本問題→STEP1 基本問題と
STEP2 がないセクションもあります。
単元の終わりにはSTEP3 実力問題が1または2セットあり、
その単元は終わりになります。
また
問題集の終わりには
「総仕上げテスト」になっており
学年の総復習ができるようになっています。
問題には
「重要」「難問」などの表記があり
その問題の性質がわかるようになっています。
Step1 基本問題の横には「Guide」として
確認、注意、覚える、くわしくの注釈があり
この補足説明によって
基本知識の補完や深い理解、
注意すべき点の気づきが得られます。
Step1 基本問題は
毎回大問が数問で
知識定着のための練習問題になっています。
教科書を理解し、教科書の練習を行った後の
確認用としてはちょうど良いレベルです。
Step2 標準問題では
30~40分ほどの時間制限が設けられており
100点満点の試験形式になっています。
問題レベルとしては
定期テストで出題されるレベルです。
以前紹介した
「ニューコース数学問題集」の
実力完成問題や定期テスト予想問題と
だいたい同レベルです。
Step3 実力問題は
40分程度の時間設定と100点満点の試験形式の構成です。
「難問」という表記の難しい問題や
高校入試で出題された問題も掲載されています。
日常的な学習としては
ややレベルの高い問題になっています。
取り外し可能な解答解説も2色刷りになっており
見やすく
途中計算も書かれています。
「ここに注意」というミスを意識させる表示もあります。
解説は丁寧です。
受験対策として
過去問を中心に演習し
基本的で一般的な解法の学習をしたい場合は
以下のような問題集もおすすめします。
使うべき人は誰か
教科書&ワーク学習後のレベルアップのための演習用教材
基本・基礎知識を確認した後で
演習用教材として利用することが適しています。
問題数も十分です。
知識定着や定期テスト対策としての演習訓練用としては
STEP1 とSTEP2 を確実に解けるようになれば十分役割を果たします。
一般的な中学校の定期テストで90点を狙う、
または高校入試を意識した学習を進めるといった
少し高度な問題演習が必要なのであれば
STEP3 実力問題まで取り組むと良いでしょう。
逆に言えば
”知識0から学びたい”
”数学めちゃ苦手”
という人には少しハードルが高い問題集かもしれません。
知識 0 から学びたい人は
以下のような参考書で学習してから
本書を利用することになります。
本書の
問題レベルは基本から段階的になっていますし
解答解説も丁寧です。
ただ数学が苦手な人が取り組む問題集というよりは
「上位にくい込んでやるぜ!」という人に
向いている問題集だと思います。
学習方法
書き込める程度の空白が
問題ごとにありますが
学習は、原則「繰り返し」ですから
書き込まずにノートに学習しましょう。
STEP3 実力問題は入試レベルだと思って良いので
この問題集に取り組む意図を明確にする必要があります。
日常的に使用する場合は
復習・演習用として、定期テスト対策用として
STEP1 とSTEP2 の学習ができていれば問題ありません。
定期テストで高得点をとりたい、
基本レベルの問題演習から始めて高校入試対策も行いたい、
そんな人はSTEP1~STEP3 まで学習すべきです。
授業を理解して、学校のワークができるからといって
STEP2 やSTEP3 がスラスラ解けることはないと思います。
解説が丁寧ですので
間違ったとしても解答を確認すれば理解できます。
自分の目的意図にあったレベルの問題が
ミスなく解けるようになるまで反復しましょう。
チェックボックスなどはありません。
自分で問題にチェックしながら繰り返し学習します。
また
「入試レベル問題を集中的にガシガシ演習したい!」というのであれば
こちらが良いと思います。
融合問題等も収録されていて
完全に入試対策本です。
学力到達レベル
定期テスト90点&公立高校過去問演習へ
本書問題をすべて解けるようになれば
定期テストで高得点が狙えます。
たとえば
”定期テストが平均点ぐらいで、さらに得点を伸ばしたい”
そんな人が取り組む問題集としては適しています。
塾でも
中学校で上位の得点を狙っている生徒には
この問題集で演習をさせています。
良い時には90点を超えます。
実力問題は入試レベルの問題になっていますので
仕上げれば
本格的な入試対策に突入できます。
中1~中3までの3冊が終われば
過去問演習にて訓練ができる状態になります。
入試レベルといっても
応用・発展的な問題が多く載っているわけではありません。
それでも
本書の学習によって公立高校入試数学の平均は超えてきます。
標準問題集数学の上位問題集はハイクラステストになります。
有名です。
ハイクラステスト問題集については
以下の記事を参考にしてみて下さい。
過去問演習を本格的に行う前に
頻出応用問題を整理しておきたい!という人は
以下に紹介している問題集に取り組むと良いでしょう。
「標準問題集」は
基本問題演習から定期テスト高得点を目指したり
高校入試対策も兼ねることができるなど
用途が広く
解説も丁寧でガシガシ学習を進めることができます。
使い勝手の良い問題集です。