みなさん、こんにちは。
本日紹介する問題集はこちらです。

参考書もあります。

表紙は
めっちゃ似ています。
参考書の方は創刊70年ということで
大変歴史ある参考書です。
問題集の方は
創刊何年かわかりませんが
今回
紹介するのは
問題集の方です!
どんな問題集なのか
詳しく見ていきましょう!

どんな本なのか-内容・難易度
出版社:受験研究社
著 者:中学教育研究会
価 格:¥1,760
大きさ:B5判
発売日:2025年2月
厚 さ:本体 168ページ、別冊解答 100ページ
色:2色刷り


3年間分の数学の内容が1冊にまとまっています。
それを考えると
厚さはそれほどでもないと思います。
解答解説は別冊です。
構成
3年間の学習内容が1冊に凝縮されています。
さまざまな形式の良問が集められていて
STEP1、STEP2、STEP3の
3ステップで構成されています。

STEP1「まとめノート」では
自由自在”参考書”の例題に準拠した内容になっています。
例題に関して
解答部分は
正解にたどり着く解答の空所補充形式になっています。
また、
右側注には、”Points!” として
単元の重要事項がまとまっています。
“ズバリ暗記” では
公式や定理、それが導かれる過程が
まとめられています。

STEP2「実力問題」では
実際の入試問題で構成されています。
公立高校入試、私立難関高校の入試も
収録されています。
右側注には
“得点UP!” と “Check!自由自在” があります。
“得点UP!” では、問題の考え方やヒント、
注意事項等が記載されています。
“Check!自由自在” では、
参考書の「自由自在」で調べておきましょう、
という記載です。

STEP3「発展問題」では
応用問題の入試問題でこうせいされています。
章ごとに
“理解度診断テスト” があります。
内容が身に付いたかの確認テストです。
公立高校入試の問題が多く
基本から標準レベルの問題です。

「思考力・記述問題対策」として
規則性、関数、図形、データの活用の問題がまとまっています。
問題文が長く、読解力が必要だったり
途中過程を記述しなければならなかったり
思考力を必要とする問題でこうせいされています。

最後は
2回分の
頻出問題を分析した
「高校入試問題」があります。
各分野の内容を融合した問題もあります。
目次

問題数
STEP1の例題は各回で
6、7題あります。
STEP2の実力問題は
大問が7、8題というところが多いですが
セクションによっては
大問が15題や17題のところもあります。
STEP3の発展問題についても
STEP2同様に大問が7、8題のセクションが
多いですが
大問が15題ほどのところもあります。
理解度診断テストは
40~50分ほどの制限時間になっており
大問6~7題ほどで構成されています。
思考力・記述問題対策では
規則性は大問2題、設問7、
関数は大問1題、設問4、
図形は大問2題、設問9、
データの活用は大問4題、設問7 で構成されています。
高校入試予想問題は
第1回が制限時間40分、大問4題
第2回が制限時間60分、大問7題になっています。
問題レベル
問題には
特に重要な問題は、”重要” 、
難易度が高い問題は、”難問” と表記されています。
理由や過程を書く必要がある問題は
“記述” と表記されています。
STEP1の例題の難易度は
星の3段階評価になっています。
教科書の例題や章末問題レベルです。
STEP2は高校入試過去問で構成されており
その出典は
主に公立高校入試ですが
時折
有名・難関私立高校の入試問題もあります。
一般的な高校入試レベルの問題ですが
しっかり学習していないと
解き難いかもしれないと感じるレベルの
問題も結構あります。
STEP3は
難関私立・国立高校の入試問題が多いです。
公立高校入試であれば
差のつく問題になります。
解けるようになれば
数学における合格点は確実でしょう。
難関私立高校や国立高校志望者は
STEP3の問題についても
確実に解けるようにしておきたいですね。
理解度診断テストの問題レベルは
基本~標準というところです。
公立高校の過去問が多いですが
難関高校の出典も少しあります。
思考力・記述問題対策の問題は
理由説明や記述解答を要求する問題や
思考力を必要とする問題です。
問題文が長く
読解力も必要となることから
難易度は高めと言えます。
高校入試予想問題は
難易度高めです。
ここで
制限時間内で
合格得点(70点)をとることができたのなら
公立高校入試では
十分に戦うことができます。
難易度高めの問題が
載っていることもありますが
基本的に
すべて良問です。
「この問題、クセあるなあ。」
という問題は
あまりありません。
身につければ
学力として
キレイに反映します。
詳しさ
STEP2、STEP3、理解度診断テスト、
思考力・記述問題対策、
高校入試予想問題の中で
解説が必要な問題に
シンプルであっさりな解説があります。
少ないですが
別解が載っていることもあります。
注意すべき箇所には
“ココに注意” として
記載があります。
数学初学者や
数学が苦手な人には
「解説が薄い」と感じるかもしれません。
不得意な人や自信のない人は
まず
これらの本で学習した方がイイですね。
これらは
学年ごとに出版されているので
1冊にまとまっている本書よりも
手厚い解説になっています。
「ニューコース」などの参考書で
学習した範囲については
十分に理解できる解説になっていると思います。
使うべき人は誰か
基礎基本を学習した人が1冊で全範囲の応用問題に触れたい人
基礎基本を学習したい人、
基礎を固めたい人に向いている問題集ではありません。
また、数学初学者や数学が苦手な人にも向いていません。
一番難度の低いSTEP1の例題は教科書レベルの問題ですが
空所補充の形式で
その解説はありません。
つまり
教科書レベルの知識は “ある” という人が
STEP1で知識の確認を行い
STEP2で一般的なレベルの入試問題を解いて
標準的な問題への対応力を確認し
必要であれば
STEP3で難易度高めの
差がつく問題を解いて
応用問題に触れて、
その解答力を高める、確認するという使用方法になります。
基本、標準、応用と
全範囲にわたって
それぞれのレベルの良問に触れて
自分の学習状況や学力レベルを確認したい人には
適している問題集だと思います。
ただ、
1冊で数学3年間の全範囲が
基本、標準、応用レベルで
まとまっていますので
各単元の内容は
学年ごとの問題集よりも
薄くなっています。
本書は
学力を上げるというよりも
自身の学習状態を確認するために
各単元、各レベルの問題演習を行い
学力レベルや課題を確認するという
使用する方法が一番合っています。
学力向上のために
厚く対策を行う場合は
適切なレベルで演習をする必要があります。




標準的なレベルの演習が行いたいならば
このあたりの問題集が適切だと思います。
学習方法・使い方
教科書レベルの知識を修得した人が使用するため
STEP1については例題を解いて
自分の解答方針が正しいか確認し
その後、
STEP2で標準的な問題の対応力を見ます。
このセクションは
標準的なレベルの問題であるため
完璧に解けるようにしておく必要があります。
間違った問題については
解答解説を確認、理解した上で
後日
再度解き直して
自力で解けるかどうか
確認が必要です。
一般的な中学校の
定期テスト対策であれば
STEP2を中心に解いておけば良いです。
テスト直前に
理解度診断テストで
模擬形式でチェックしておきます。
定期テストや入試対策として
応用問題まで対応できるかの確認であれば
STEP3を解いて自身の学力を判断すれば良いでしょう。
ただし、
各セクションの問題数が多くはありません。
ガッチリと学力を固めたい場合は
上で紹介したような
問題集を演習すべきだと思います。
到達レベル
問題レベルについては公立高校トップクラスまで対応!
問題はどのセクションでも良問です。
STEP2の問題が完璧に解けるレベルであれば
入試標準レベルの問題は
対応可能です。
偏差値60程度の
高校入試であれば
過去問演習で解答力を高めれば
突破可能です。
地域トップ校の公立高校や
難関私立高校を志望しているのであれば
STEP3 の発展問題も
解けるようにしておきたいところです。
STEP3 は
難関高校の入試問題が多いですが
問題は
とても良いです。
STEP2 に比べると難しいですが
数学で得点を取ることを考えている人は
確実に正解したい良問が並んでします。
演習用の
問題集としては
問題数が少ないので
場合によっては
以下のような問題集を使用すると良いでしょう。



志望高校のレベルと
数学に費やせる時間を考えて
取り組むことになります。

良問が
レベル別にまとめられて
1冊につまっています。
学力チェックには
非常に使える問題集です!